伊勢原の歯医者　越光歯科での親知らず抜歯について｜越光歯科医院｜神奈川県伊勢原の歯医者・歯科

伊勢原の歯医者　越光歯科での親知らず抜歯について

2024年6月16日
口腔外科

こんにちは。伊勢原の歯医者　越光歯科医院の越光です。

本日は、親知らずの抜歯についてお知らせします。

親知らず（親不知とも表記）は、歯科用語で「第三大臼歯（だいさんだいし）」英語では　wisdom teethとも呼ばれる、奥歯の一つです。手前から数えると8番目の歯です。

以下に、親知らずに関する詳細な説明をいたします

1. 位置と数：親知らずは通常、上下左右の奥歯の最後尾に位置しています。成人の歯列では、上下左右それぞれ計4本の親知らずが生えることが一般的です。しかし、生え方には個人差があり、全ての人が4本の親知らずを持っているわけではありません。

2. 生え方：親知らずは通常、他の歯よりも後に生えてくることが多いため、歯列にスペースがない場合や歯の向きが悪い場合など、異常な生え方をすることがあります。このため、親知らずが生える際に歯茎や隣接する歯に圧迫をかけることがあり、痛みや歯周炎などの問題を引き起こすことがあります。

歯が生える方向には以下の種類があります。

A:垂直生え：親知らずが歯茎の中心からまっすぐに生える場合です。この場合は、他の歯に影響を与えることなく比較的スムーズに生えることがあります。

B:横向き生え：親知らずが横向きに生える場合です。この状態では、隣接する歯や歯茎に圧迫をかける可能性があり、歯茎の炎症や痛みを引き起こすことがあります。

C:斜め生え：親知らずが斜めに生える場合です。斜めに生えた親知らずは、他の歯に当たったり歯茎に圧迫をかけたりすることがあり、歯周炎や痛みの原因となることがあります。

D:部分的に生え：親知らずが一部だけ歯茎から出ており、一部は歯肉の中に埋まっている場合です。部分的に生えた親知らずは、歯茎に食べカスがたまりやすく、歯周炎や感染症のリスクが高まることがあります。

E: impacted（インパクテッド）：親知らずが完全に歯茎内に埋没している状態です。この状態では、他の歯や歯茎に圧迫をかけて痛みや腫れを引き起こすことがあります。親知らずの生え方によっては、歯科医師が適切な処置を行う必要がある場合があります。生え方によっては、親知らずの抜歯が必要となる場合もありますので、定期的な歯科検診や問題が生じた際の歯科医師との相談が重要です。

3. 抜歯の必要性：親知らずが正常に生えず、痛みや歯周炎などの症状が現れる場合、歯科医師は抜歯を勧めることがあります。また、親知らずが他の歯に影響を与える恐れがある場合や、歯周病や歯槽膿漏の原因となる可能性がある場合も抜歯が必要となることがあります。

4. 抜歯のタイミング：親知らずの抜歯のタイミングは、個人や症状によって異なります。痛みや症状が現れた場合は、早めに歯科医師に相談し、適切な処置を受けることが重要です。また、親知らずが問題を引き起こす前に、定期的な歯科検診を受けて状態を確認することも大切です。親知らずは、歯科治療において頻繁に問題を引き起こすことがある歯の一つです。適切な管理や処置を行い、口腔内の健康を維持するためには、歯科医師との定期的なコンサルテーションや検診が重要です。

このように親知らずは症例によっては抜歯が必要になります。

一般的に骨に埋まっている親知らずの方が難易度が高いです。

また、下顎の親知らずが深く埋まっていた場合は、下顎管と呼ばれる顎の神経が近接、または触れている場合があり、抜歯に際して圧迫する関係上、一時的に麻痺や痺れが下唇周りに生じる可能性があります。

麻痺や、痺れが出た場合にもビタミン剤を処方させて頂き、服用して徐々に回復を促します。

神経の麻痺に関しては時間を要しますが、ほとんどのケースで回復する報告がされています。

このような難しいケースの場合には、伊勢原の歯医者　越光歯科医院の口腔外科担当　塘田先生で対応させていただくか、関連の大学病院口腔外科へ紹介させていただいて抜歯をしてきていただくことがあります。

〜関連病院一覧〜

東海大学　医学部附属病院　口腔外科

https://www.fuzoku-hosp.tokai.ac.jp/service/shika-geka/

東京医科歯科大学病院

https://www.tmd.ac.jp/dent_hospital/

東京歯科大学　口腔外科